1913年 熊本県八代郡郡築村(現・八代市)に父・西山卯三郎、母ミセの次女として生まれる。
生後ほどなくして、熊本県下益城郡豊川村(現・宇城市松橋町)の西﨑傳八、ワリ夫妻の養女と
なる。
養父・傳八は若い頃のサンフランシスコ行きの夢に託してシスコと名付けた。
1914年 この頃、養祖父母に預けられたと思われる。シスコとは直接の血のつながりはないが、可愛が
られて育つ。1920年 豊川尋常高等小学校(現・宇城市豊川小学校)に入学。
1922年 裕福な農家であった西﨑家が事業に失敗し家産が傾く。
シスコは農作業と子守りなど家の手伝いのため小学校4年生で退学。
1933年 塔本末藏と結婚。
1943年 長男・賢一誕生。
1946年 長女・和子誕生。
1959年 夫・末藏が牧尾ダムにて事故に巻き込まれ殉職。シスコは体調不良で自宅静養の日々を送る。
1961年 軽い脳溢血で倒れた後、リハビリを兼ねて石を彫り始め、徐々に回復する。
この頃より賢一は本格的に絵画の制作に取り組み、作品を熊本の地方展などに出品。
1966年 賢一が家を出て働き始めた後、家に残していた画材を使い見様見真似で油絵を描く。
1967年 第22回熊日総合美術展に出品。
1969年 第7回具現美術協会展へ初出品し、河内賞を受賞。
1970年 賢一と同居のため熊本から大阪市枚方市へ転居。第8回具現展で奨励賞を受賞し、会友に推挙さ
れる。
1972年 賢一、覚永浩子と結婚。シスコは枚方市内の団地で息子夫妻と同居し、4畳半の自室兼アトリエ
で絵を描く生活が始まる。
第10回具現展にて奨励賞を受賞。
1973年 孫・弥麻誕生。 息子夫妻、夫婦で美術教室を始める。
1974年 孫・研作誕生。
1976年 具現美術協会を退会。
1989年 初の個展「塔本シスコ喜寿記念展」(ギャラリー糺/京都)。
1992年 個展「塔本シスコ80歳記念油絵個展」(枚方市民ギャラリー/大阪)。
画集『塔本シスコはキャンバスを耕す』(発行者・塔本賢一/私家版)。
1993年 個展「塔本シスコ展」。
1994年 個展「塔本シスコはキャンバスを耕す」(滋賀県立八日市文化芸術会館/滋賀、ハーモ美術館/長
野)。
1995年 故郷・熊本での初個展「塔本シスコはキャンバスを耕す」(熊本県立美術館分館/熊本)。
1996年 個展「塔本シスコ展」(ギャラリーくるせ/大阪)。
「芸術と素朴」(世田谷美術館/東京)。
個展「市民ギャラリー企画 現代美術作家・個展シリーズ8 塔本シスコ展」(枚方市民ギャラリ
ー/大阪)。1998年 個展「塔本シスコ展-春の庭-」(ストリートギャラリー/兵庫)。
2000年 「『素朴』って?ライフ&ビジョン」(愛媛県美術館/愛媛)。
個展「塔本シスコはキャンバスを耕す」(知恩院・佛教大学四条センター/京都)。
2001年 個展「塔本シスコ花花展」(志摩画廊/京都)。
個展「塔本シスコ」(豊能町立図書館/大阪)。
個展「共に生きるということ~塔本シスコ88才、あふれる生命の絵画から」(滋賀県立水口文化
芸術会館/滋賀)。
2002年 個展「枚方の美術家・招待企画 塔本シスコ展~生きることが至福~」(枚方市民ギャラリー/
大阪)。
「「ナイーヴな絵画」展-ルソー、ピカソから岡本太郎、山下清、谷内六郎まで―」(福岡市美術
館/福岡)。
2003年 個展「ミニマムスクエアオープン記念特別企画展 塔本シスコ・90才 キャンバスに広がる
夢」(ミニマムスクエア ガレリア/岐阜)。
2004年 個展「塔本シスコの太陽展」(マサゴ画廊/大阪)。
「F・F・A 現代美術展」(大阪府立現代美術センター/大阪)。
2005年 逝去。享年91歳。
個展「塔本シスコはキャンバスを耕す―シスコ遺作展-」(大阪府立現代美術センター)。
2006年 「快速老人展」(ボーダーレス・アートミュージアムNO-MA/滋賀)。
2007年 個展「塔本シスコはキャンバスを耕す」(画廊喫茶三点鐘/熊本)。
2008年 「ピクニックあるいは回遊」(熊本市現代美術館/熊本)。
「マイ・アートフル・ライフ―描くことのよろこび―」(川口市立アートギャラリー・アトリア/
埼玉)。
2009年 「三人のグランマ展 モーゼス・丸木スマ・塔本シスコ 一生花時」(ハーモ美術館/長野)。
2011年 個展「塔本シスコ七回忌展」(ギャルリー宮脇/京都)。
「世田谷美術館コレクションによるアンリ・ルソーと素朴な画家たち いきること えがくこと」
(市立小樽美術館、他)。
個展「塔本シスコ展」(SELF-SO ART GALLERY/京都)。
2013年 個展「生誕100年記念 塔本シスコはキャンバスを耕す」(くずはアートギャラリー/大阪)。
生誕100年を記念し、『シスコと生きる』(ギャルリー宮脇)出版。
個展「塔本シスコ生誕100周年記念特別展 シスコとみんなで花の宴」(ギャルリー宮脇/京都)。
個展「塔本シスコ生誕百年記念 卍字楼で花爛漫展(企画工房卍字楼/京都)。
「CAMKコレクションvol.4『来た、見た、クマモト!』(熊本市現代美術館/熊本)。
個展「素朴画家 塔本シスコ展」(いよてつ髙島屋6階美術画廊/愛媛)。
個展「この喜びは何だろう 生誕100年塔本シスコ展」(宇城市不知火美術館/熊本)。
「アンリ・ルソーから始まる-素朴派とアウトサイダーズの世界」(世田谷美術館/東京)。
個展「素朴画家 塔本シスコ展」(京阪百貨店守口店 京阪美術画廊/大阪)。
個展「塔本シスコ生誕100年記念 描くよろこび見るよろこび」(東近江市立八日市図書館/滋
賀)。
2014年 「岡本太郎とアール・ブリュット 生の芸術の地平へ」(川崎市立岡本太郎美術館/神奈川)。
個展「特設 塔本シスコの部屋」(ギャルリー宮脇/京都)。
2015年 『塔本シスコ 絵の手帖』(平凡社コロナ・ブックス)出版。
「塔本シスコ展~こどもの心を持ったおばあちゃん画家~」(文化フォーラム春日井/愛知)。
「GⅢ vol.102 春のコレクション展 自然/抽象」(熊本市現代美術館/熊本)。
個展「-没後10年-塔本シスコ展」(永井画廊/東京)。
2016年 個展「塔本シスコ お正月展」STREET GALLERY/兵庫)。
個展「塔本シスコはキャンバスを耕す2016」(企画工房卍字楼/京都)。
2017年 長男・賢一逝去。賢一の妻・浩子逝去。
2021年 巡回展「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない!人生絵日記」(世田谷美
術館/東京、熊本市現代美術館/熊本、岐阜県美術館/岐阜、滋賀県立美術館/滋賀)。
2023年 個展「おかえりなさい、シスコさん 100年前の松橋を旅する」(宇城市不知火美術館/熊本)。