2022.11.25
サッカーワールドカップに向けて、日本と対戦国のモチーフを混ぜ合わせて、1枚の大きなフラッグをみんなで縫って作りあげるアートプロジェクト「マッチフラッグプロジェクト」に、不知火美術館も参加しています。
サッカーとは、対するチームが、フィールド上でそれぞれが、自分たちの文化を身体で表現しあいながら交流するもの、と日比野さんは語ります。そして、選手たちがフィールド上で行う交流のように、マッチフラッグは、一枚の布の上で両チームのモチーフや色を交流させて作ります。相手がいないと試合は成立しない。そんな思いも込められています。
2009年から、ワールドカップ開催年に行っているマッチフラッグプロジェクト。2022年は、熊本市現代美術館(10月10日は商店街など市内各所でも)と、不知火美術館、そして天草にある丸尾焼でも開催し、日本が参加するグループEの相手国ドイツ・コスタリカ・スペインとのフラッグを作っています。
不知火美術館では、11月5日からいろんな人に参加していただいてマッチフラッグを作ってきました!ワークショップの様子をダイジェストでご紹介します!
11月5日(土)
この日は美術館・図書館の前の広場にテントを設置して青空マッチフラッグ!ドイツのフラッグを風に当たりながらチクチク。ドイツの国旗のモチーフと、日本の国旗のモチーフが混ざり合っているのがわかるでしょうか?ご家族でご参加の方がたくさん縫ってくださいました。
お隣の芝生では、日本サッカー協会主催による「ウォーキングフットボール」体験も開催!”歩く”サッカーは、子どもから大人まで、障害があっても、ボールが怖い人でも参加できる開かれたサッカーとして、普及活動をしているそうです。今回、小さなお子さんと小学高学年の少年たちや、小学生と高校生が年齢を超えて一緒にプレーをして、盛り上がりました。
11月10日(木)~11日(金)@アトリエ大
ドイツのフラッグはいったんおやすみして、スペインのフラッグの作成を開始しました。平日だったので、スタッフやボランティアメンバーがまずチクチクしていきます。スペインの国旗は柄が複雑!こんなに細かく見たことなかったね。と話しながら悪戦苦闘。
ドイツ・スペイン・コスタリカのフラッグの下絵は、今回、すべて日比野克彦さんが鉛筆で布に直接描いてくれています。それに合わせて布を切り、自由な縫い目で縫い留めていきます。
だいぶスペインフラッグの姿が見えてきましたよー。(変遷をご覧ください!)
11月12日(土)@アトリエ小
この日の夕方、日本×スペインフラッグ、完成しました!
11月13日(日)@アトリエ小
再び日本×ドイツのフラッグに着手。11月23日の本番に向けてチクチク。この日も文化祭を見に来た方々が縫ってくださいました。初めて針を持った子も、「たのしいーー!!」と嬉しそうに、どんどん縫ってくれます。縫うごとに縫い目に成長があらわれるようでした!
11月23日(水/祝)@アトリエ大
だんだん日本×ドイツフラッグの密度も高くなってきました。いろんな縫い目が集まっています。縫物しながらのお喋りも弾みました。一つ一つの縫い目にエピソードがあるんだなあ。
つづく